散歩とウオーキング

ダイエットを行うために重要になってくるのは、食事と運動です。

そして、食事だけを制限するダイエットは長続きせず、失敗してしまうことも多いでしょう。

一方、運動はうまく習慣にすることができれば、ずっと健康的な体を維持することができます。

ところで、ダイエットで行う運動といえば何が思いつきますでしょうか。

ランニングを思いつく人もいれば、ジムでの運動やヨガを思いつく人もいるでしょう。

そして、ダイエットのための運動として、最近「ウォーキング」も注目を集めています。

そんな「ウォーキング」ですが、これと似たような言葉として「散歩」があげられます。

これら2つの言葉は混同して使われることもありますが、実は違うものだったんです。

そこで、今回は「散歩」と「ウォーキング」の違いについて解説していきたいと思います。

まず、「散歩」は主に気分転換のために行います。

一方、「ウォーキング」は健康を維持するために行います。

つまり、「散歩」と「ウォーキング」では目的が異なるのです。

散歩は主に気分転換のために行います。

また、大した理由もなく散歩を行うことも多いでしょう。

ただ、散歩を行うと健康にいいと言われています。

なぜなら、散歩を行うと下半身の筋肉が発達し、目に飛び込んでくる風景や風や音やにおいなどが刺激になって脳を活性化させるからです。

その証拠に、散歩をしている時にアイデアを思いつくという人も多いようです。

ちなみに、「散歩」という言葉の由来は中国にあると言われています。

中国で生まれた五石散(ごせきさん)という漢方薬は飲むと「散発」という身体が温まる作用があり、体の中にたまった毒素を出すことで不老不死になると言われていました。

ただ、なかなか身体が温まらないこともあり、その場合には歩き回ることが半ば義務のようになっていました。そして、この歩行を「散歩」と呼んだのが語源なのです。

ウォーキングは健康を維持するために行います。

そして、ウォーキングの最終目的は有酸素運動により体内に蓄えられている体脂肪を燃焼させることです。

ちなみに、有酸素運動とは継続的に比較的弱い力が筋肉にかかり続ける運動のことです。

そして、ウォーキングで有酸素運動としての効果を得るためには少なくとも20分は歩く必要があります。

ちなみに、ウォーキングは散歩と違って明確な目的があるので、はっきりとしたスタイルがあります。

まず、ウォーキングはちょっと早歩きになり、軽く汗ばむ程度の歩行を行います。

次に、姿勢を正してまっすぐに立って行います。

また、歩幅を大きめにとり、脚を前に出す時にはひざをしっかり伸ばします。

そして、足先でしっかり地面をとらえて、蹴って進みます。

また、ひじは90°近くにまで曲げて、意識的に前へ振ります。

そんなウォーキングは今となってはメジャーな運動ですが、1964年に東京で発足した「歩け歩けの会」が広めたのをきっかけに注目されるようになりました。

おとぎの森公園・・・5月23日

「ウォーキング」

スポーツ庁の調査によると、日本人が1年間に行った運動のトップは「ウォーキング」で、実に60%以上の人が実施したと回答しています。

ウォーキング人口は4,000万人以上とも推定され、多くの人が日常の習慣として歩いています。なぜこれほどにウォーキングは支持されているのでしょうか。

ウォーキングは運動の中でも最も手軽に始められ、しかも継続しやすいのが長所です。

身体への負担も少なく、安全です。その上、筋力低下を防ぐ効果や、心肺機能の強化、生活習慣病の予防、ダイエット効果、ストレス解消など、多くのメリットが考えられます。

日ごろ運動不足と感じている方にはウォーキングをお勧めします。

厚生労働省によると、1日の歩数の平均値は男性6,794歩・女性5,942(*2)、目標値は男性9,000歩以上・女性8,500歩以上(*3)となっています。

一日の平均歩数は男性6793歩・女性5832歩                                 厚生労働省は2020年10月27日、令和元年分の「国民健康・栄養調査結果の概要」を発表した。