2019年

第80回例会・・・・・2019年1月3日 初詣ウオーク「三社詣で」

~新しき 年の始の 初春の 今日降る雪の いや重け吉事~(あらたしき としのはじめの はつはるの きょうふるゆきの いやしけよごと)

 『万葉集』最後の歌であると同時に、編者大伴家持最後の歌でもある。

 天平宝字3年(759)の正月、因幡国守大伴家持は42歳であったと考えられている。

 歌の意味は、「新年の初春の今日降る雪、この豊作の徴(しるし)である雪がしきりに降り積もるように、今年良い事よ積もれ、積もれ」というようなものである。

年(とし)のはじめの 例(ためし)とて。
終(をは)りなき世(よ)の めでたさを。
松竹(まつたけ)たてゝ 門(かど)ごとに。
いはふ今日(けふ)こそ たのしけれ。

3年前に出雲大社へ行ったときに、大きな鳥居をくぐったら詩碑があって、この詩が出雲大社の宮司さんの作詞だと初めて知って驚いた。昔はよく聞いたが、最近はとんと聞かなくなった。「1月1日(いちげついちじつ)」というらしい。

日本の冬の天気は、日本海側の雪空と太平洋側の冬晴れと極端に分かれます。昔は表日本気候、裏日本気候と呼んで区別していた。現在は報道関係でも教育関係でも風土の違いを「表」と「裏」という表現で区別するのはよくないというので、太平洋側、日本海側と言い換えるようになった。

私は今でも裏日本と言いますけどね。

第81回例会・・・・平成31年3月21日 総会ウオーク「高岡やぶなみ駅と五つの公園を巡る」

総会ウオークのジレンマ

いつからか当協会のホームベースとなった「高岡おとぎの森公園」

駐車場もあって総会会場としても適当な広さで、借り上げ料も安いし、駅からちょっと遠いことを我慢すれば申し分ないのですが・・・

ウオーキングをやらないと役員会みたいになるので、いつからか総会ウオークとなった。

それはいいのですが、ぼつぼつコースを作るのが難しくなってきた。

今回は「やぶなみ駅」という材料もあって、無理やり格好をつけたようなコースになってしまいましたが、さて、来年はどうしようか・・・・

来年のことは今年考えよう。

ところで、五つの公園、わかりました?

第82回例会・・・・平成31年4月11日「安居寺公園へお花見に」

西行が「願わくは花の下にて春死なむ」と歌ったのは吉野などの白山桜だが、日本人は桜の花の散り際を潔しとして愛し、花の命は短いものと決め、桜の花に無常観の美学を感じている。・・・そうです。

『春の遅い雪国の山里に行くと、いわゆる桜桃梅李一時に発すで、梅も桜も梨も林檎もそして辛夷、木蓮も雪柳も連翹もいっしょくたに咲き乱れている。早春も晩春も新緑の初夏も混然と同居し、・・・・・・・

山裾の野辺には湯気が立ち上り霞がたなびき、大きな鳥が視野を斜めに横切って飛び、小鳥のささ鳴きが聞こえる。山里に一夜泊まって、春のあけぼの、春の宵のひとときを過ごすと、一瞬一瞬の過ぎ去っていくのがもったいない』・・・・・ 荒垣秀雄

エッセイストというのはいいこと言うんですね。

第83回例会・・・・令和元年5月12日「丘の夢牧場と婦中ふるさと自然公園」

10連休は長かったですか?短かったですか?

テレビでこんなことを聞いていました。

もちろん私に聞いてるわけじゃないのはわかっていますが・・・・

なにしろこっちは365連休なんですから・・・・

5月はいいですね~

『新緑の季節になると私はいつも一つの感慨に打たれる。それは樹齢何百年、何千年という老樹巨木が年に一度は新芽を吹き、新樹の姿となって若返ることである。落葉樹だけでなく、常緑樹もそうだし、若木だけでなく千年の老樹巨木も新緑となる。

人間も動物も年とともに老いていくばかりだが、樹木だけは年に一度は必ず若々しい新樹になる。それは何故だろうか。人間も獣も鳥も虫も魚も動くことができるが、植物だけは自らの根で大地に縛り付けられて動くとこができない。風にそよぐだけだ。そして花粉や果実を風や鳥や虫に運んでもらうことによって、次の世代は移動することができるだけである。

動物は人間も鳥獣も昆虫も語ったり歌ったり鳴いたり叫んだりするが、樹木はただ沈黙している。風に吹かれて枝葉が鳴るだけだ。

神様はこの不公平を憐れみ給うて、植物だけはどんなに年をとって千年の老樹になっても年に一度は新緑となり、花さえ咲かせて若返る特権を与えたもうた。」  誰の言葉だったか・・・・

第84回例会・・・令和元年6月「頼成の森トレッキング」

「いづれあやめかかきつばた」

『太平記』に「五月雨に沢辺の真薦水超えていづれ菖蒲と引きぞ煩う」(五月雨が降り続いて沢辺の水かさが増したため、真薦も水中に隠れてどれが菖蒲かわからず、引き抜くのをためらっている)に由来する言葉だそうです。

「花菖蒲とアヤメと杜若」わかりにくいですね~

花菖蒲の原種は、野や山に自生しているノハナショウブ。花の咲かない「しょうぶ」とは全く別物。おまけに「しょうぶ」も「あやめ」も漢字で書くと「菖蒲」。まぎらわしい~。

花菖蒲はこれまでに5000以上の品種が作られたらしい。

江戸時代の後期、「しょうぶ」という音が、武道を重んずる言葉「尚武」と同音だったことから、武士たちが品種改良に精を出したんだとか。ほんとかな~。

第85回例会・・・・令和元年7月―冨岩運河と県立美術館と内山邸

岡田准一さん主演の映画『散り椿』もう見ました?

「眼目山立山寺」の栂並木の写真は見たことありますが、内山邸が重要なロケ地だったとは知りませんでした。

その昔?韓国のドラマで「冬のソナタ」というのがありましたが、主演のペ・ヨンジュンさんの人気もさることながら、ロケ地巡りという観光ツアーが流行ったことがありました。

内山邸も映画の封切から大変入館者が増えたそうです。

『散り椿』というのは、正式な名前は「五色八重散り椿」といって、通常北陸にはないそうです。

京都に一本あったのですが、立ち回りができるようなところではなかったようです。

ところがです、なんと内山邸の裏にその「散り椿」が一本あることがわかったんだそうです。

でもどうやってこの椿の木を庭に移すか。これが問題だ!

映画というのはお金がかかるわけです。

特別例会・・・令和元年8月―乗鞍高原

「行くべきか 行かざるべきか」

山の天気は移ろいやすいとは言うけれど・・・

今回はほとほと天気予報に振り回されました。

一周間前から乗鞍の天気予報とにらめっこしていましたが、毎日ころころ変わって、これじゃ前日にならないとやっぱり判断はできないな、と諦めました。

それでもやっぱり気になりますから、毎日見てしまいます。

三日前の16日、孫も帰ってやれやれと天気予報を覗くと、19日と20日が雨模様。その前後は晴天が続いている。なんと意地の悪い。

さて前日、朝から天気予報と睨めっこ。

「ALiNK インターネット」なる会社が出している「乗鞍高原の天気」と「畳平の天気」は数時間ごとに情報が更新される。

次に見ると雨が曇りになっていたりする。

19日は、午前中は何とか曇りで収まりそうな雰囲気。だが、午後は雨模様。さてさてどうしたものか。

ちなみに順延した場合の21日は朝から晴れマーク。気持ちが順延に傾く。

どうせ当てにならないのなら、運を天に任せて行ってみようということになった。

さて、結果は・・・・

第86回例会・・・・・令和元年9月――「イオックスアローザヘキバナコスモスを見に」

鍛冶屋の息子は。相槌の火花を散らしながら。わだばゴッホになる。
裁判所の給仕をやり。貉(むじな)の仲間と徒党を組んで。わだばゴッホになる。とわめいた。
ゴッホにならうとして上京した貧乏青年はしかし。ゴッホにはならずに。世界の。Munakataになった。
古稀の彼は。つないだ和紙で鉢巻きをし。板にすれすれ獨眼の。そして近視の眼鏡をぎらつかせ。彫る。
棟方志昴を彫りつける。

1903年、青森に鍛冶屋の三男坊として生まれる(15人兄弟)。小学校卒業後、すぐに家業の手伝いに入ったため中学には行けなかった。17歳の時に母が病没し、家運も傾き父親は鍛冶屋を廃業。志功は裁判所弁護士控所の給仕となった。絵が好きだった棟方は、仕事が終わると毎日公園で写生をし、描き終わると風景に対して合掌したという。18歳の時、友人宅で文芸誌『白樺』の挿し絵に使われていたゴッホの『ひまわり』と出会う。炎のように燃え上がる黄色に、そのヒマワリの生命力と存在感に圧倒された。カンバスに刻まれたヒマワリから、ゴッホその人が立ちのぼった。

第87回例会・・・令和元年10月―「尖山トレッキング」

大型台風19号三連休を襲う

「安全が第一だが、中止にしたくない思いはある。台風の状況を注視し、考えられる選択肢の中からベストな判断を検討したい」

当協会の例会の話ではありまえん。Wカップの組織委員会の話。

過去8回の大会で試合が中止になったことはないそうです。

1次リーグの試合が中止の場合は引き分け扱いとなり、両チームに勝ち点2が与えられる。らしい。ウオーキングと違ってWカップは大変ですね。現実的には順延したり会場を変更したりするんでしょうね。

超高齢社会を迎える我が国では、テレビコマーシャルを見るまでもなく高齢者の健康に関心が集まっています。

愛好者の団体とはいえ、我々の行動にも様々な配慮が求められます。

例えば交通ルールを守るとかゴミを持ち帰る等はもちろん、社会から後ろ指をさされないように気を付ける必要があります。

当協会が台風や大雨、大雪などの警報が出たときは中止にしているのも、安全だけでなくそうした配慮からでもあるのです。

第88回例会・・・令和元年11月―「黒部渓谷の紅葉探訪」

宇奈月温泉木管事件

宇奈月ダムから「とちの湯」へ向かう途中に古い石碑があり、その脇に設置以来一度も掃除したことがないような薄汚れた説明板がある。

宇奈月は日本で初めて「権利の濫用」という判決が出された事件のあったところなんです。

吉原先生の解説を読んでもなかなか事件の顛末が理解できないかもしれません。

大正6年に昔の「黒部鉄道」が7.5キロ上流の黒薙温泉から温泉を引く木管を埋設したんです。

《埋設した土地(ほとんどが急傾斜地、要するに山の斜面ですね)は買収ではなく、使用料を払っていたらしい》

ところが、一人だけ承諾を得ていない人がいた。これを知った(仮称A)はその土地を買い取り、黒部鉄道に木管を撤去するか、周辺の自分の土地も一緒に1坪7円(当時は法外な値段)で買い取るよう要求した。

第89回例会・・・令和元年12月ー「小矢部川遡上ウオーク」2

富山県の七大河川〈黒部川・片貝川・早月川・常願寺川・神通川・庄川・小矢部川〉の中で唯一の緩流河川である小矢部川。

『朝床に 聞けばはるけし 射水川 朝漕ぎしつつ うたふ舟人』と、家持が詠んだように、緩い流れは舟運を発達させた。

加賀藩時代は、年貢米を舟で運ぶ「川下げ」が行われていたし、米を運んだ舟の帰り荷には、塩や田畑の肥やしになる「にしん」などを運んだ。

舟は小矢部川を津沢まで、水量が多い時は福光まで遡り、そこから小舟に積み替えて網の目のような用水を更にさかのぼり、砺波平野のすみずみまで舟が入り込んでいたという。

それにしても、七大河川の中で唯一清流でないのは誠に残念です。

第90回例会・・・・・平成2年1月3日「山王さんへ初詣」

お正月の朝、屋根にうっすらと白いものが乗っている。なんだか懐かしいものを見たような気がした。

さて、今年はどんな年になるんでしょう。

昨年は令和元年、皇室も大変な年だったと思いますが、雅子様の元気なお姿に安堵した人も多かったと思います。

びっくりしたことやうんざりしたこともありました。

日産の救世主とまで言われた「カルロス・ゴーン」が逮捕され、次々に明らかにされる出来事に日本人は呆れるばかりでした。もう名前を聞くのもうんざりしていたら、なんと逃亡!強がっていたけどやっぱり投獄されるのが怖かったんでしょうか。いなくなってせいせいしたのは私だけ?

びっくりしたのは台風19号での甚大な被害。日本の川はこんなに弱かったのか?!

それとも気候変動に対処しようとしない人間に罰があたったのか。

うんざりしたこともいろいろあった。トランプさんと中国や北朝鮮との駆け引き(ゲーム)それから・・・・韓国での(との)いろいろな出来事。

さて、今年はどんな年になるんでしょう。

当協会も今年は設立10年目を迎えます。10周年は来年ですけど。